鹿児島の会計事務所 会社設立から相続対策まで経営をトータルにサポートします

昭和47年開業の鹿児島市の税理士・会計事務所

税理士法人小野パートナーズ

鹿児島市草牟田1-12-5 丸田ビル1階

受付時間:9:00-17:30土・日・祝日を除く)

無料相談実施中

お気軽にお問合せください

お気軽にお問合せください

099-222-3501

ブログ

スルガ銀行 第三者委員会の調査報告書 ④責任

④責任の範囲

 調査委員会の報告の中で個人的には責任問題が一番興味ありました。ここまで露骨に書類偽造していてそれが全社的に蔓延していたのに結局役員の責任は負えないとなると、会社をめちゃくちゃにしても責任は負わないから好きにやってもいいという雰囲気が世の中に出回りかねないからです。

 キーになった人の見解を個別に見てみましょう。

⑴岡野会長

 岡野会長は創業家の一人としてトップとしての厳然たる地位を有していました。またCEOとしての権限(言うなれば権力)と責任を有していたはずですなので法的責任を負っても仕方ないように見えます。第三者委員会の見解は以下です。

・営業本部長が人事に介入していた、審査部門が不当な圧力を受けていた等の事実は見当たらない。

・白井専務から問題案件の報告を受けていたから、会社に著しい損害を与えるおそれがある重大な問題を認知していたのに取締役会を開催したり監査役に報告していないので善管注意義務違反及び法令違反に該当する。

 法的責任以外にそもそもこのような営業一辺倒のコンプライアンスを軽視した会社にしたことの経営責任はないのか触れています。やはり経営トップがコンプライアンスに対して真剣でないと社内で認識されたからこの世な結果になったということは否めません。

 ただ、経営責任はあるにしてもそれを法的に追及するところまでは行かないようです。

(2)米山社長

 米山社長は経営会議の前の非公式会議に出席した際、シェアハウスのリスクや問題について認識していたが経営会議に上程せずに終わっている点が、善管注意義務違反及び法令違反に該当する点は岡野会長と同じです。

 一方、経営責任は代表取締役就任が2016年6月以降であるので一定の責任は免れない。ただし米山社長の後見役であった故・岡野副社長が急逝してしまった事情がある。また、就任後1年目は取引先を100社以上と全支店を回った等の事情があり、今回の構図の構築には関与していないので経営責任が重いというのは酷だと結論付けています。

(3)故岡野副社長

 故岡野副社長は2016年7月に逝去するまでの間長年にわたりスルガ銀行の業務執行全般における実質的な最高意思決定者であった。従って、営業及び審査含む業務執行全般について業務執行が適切に行われるよう意思決定及び監督する職責があった。

 それにもかかわらず以下のような点に問題があった。

①営業実績を極端に重視した人事を行い、本来の所管である白井専務を無視したうえ営業本部長による審査部人事への介入を許してしまったこと

②営業企画による過大な目標の実質的な権限を有していたこと、そのため営業現場では極端な実績主義が横行し不正の温床及びパワハラが頻発したこと

③コンプライアンスの価値観を社内に浸透させる施策を十分にとってなかったこと

④営業推進を審査よりも重視し審査の簡素化を極端に促進してしまったこと

⑤スマートライフに関する不芳情報を聞いたにもかかわらず口頭で取り扱い中止を指示したのみで、文書化等の手続きを怠ったこと

⑥融資管理部から様々な融資審査に関する問題点の報告を受けていたにも関わらず実効的な取り組みを行わなかったこと

⑦取締役会、経営会議に適切な報告がされておらず、現場の情報が経営トップ層にもたらされない情報の断絶が幾重にも構築されたことを放置してきたこと

 これらにより本件構図を構築してしまった主たる責任者であるがすでに逝去しているため責任追及の余地はないと結論付けています。

 公認会計士・税理士 東條隆志 2018/10/12

その他のメニュー

弊社の業務内容について説明しております。

よくあるご質問はこちら。

弊社の概要について説明しております。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せはこちら

099-222-3501

受付時間:9:00-17:30(土・日・祝日を除く)

お問合せはこちら

お問合せはお気軽に

099-222-3501

メールでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

採用案内

知っ得情報・ブログ

freee認定アドバイザー

経営革新等支援機関